EV・PHEV輸入車、車検で見られるポイントの違い【元ディーラー営業が解説】

alt 車検ガイド

輸入車のラインナップにも、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHEV)が増えてきました。ガソリン車の車検に慣れていると、「EVの車検って何が違うの?」と疑問に思う方も多いはずです。この記事では、EV・PHEV輸入車の車検で見られるポイントの違いを解説します。

ガソリン車の点検項目のうち、対象外になるもの

EVは構造上、エンジンを搭載していないため、以下のような点検項目が対象外になります。

  • エンジンオイル・オイルフィルターの点検
  • 点火プラグの点検
  • 排気ガス関連の点検

PHEVの場合は、エンジンとモーターの両方を搭載しているため、エンジン関連の点検項目はガソリン車と同様に必要です。

EV・PHEV特有の点検項目

高電圧バッテリー・関連部品の点検

EV・PHEVには、駆動用の高電圧バッテリーが搭載されています。バッテリー本体や、それにつながる高電圧配線・コネクタ部分の点検が、通常の点検項目に加わります。高電圧を扱う部分のため、専門的な知識と、対応する設備を持つ整備士による点検が必要になります。

モーター・インバーターの点検

駆動用モーターや、電力を制御するインバーターも、ガソリン車にはない点検対象です。異音や振動がないか、電子制御系にエラーが出ていないかなどが確認されます。

充電関連設備の点検

充電ポートや、車両側の充電システムについても、正常に機能しているかの確認が行われることがあります。

依頼先選びで気をつけたいこと

高電圧システムに対応できる店舗かを確認する

すべての整備工場が、高電圧バッテリーを扱う設備・資格を持っているわけではありません。EV・PHEVの車検を依頼する際は、その車種のEV・PHEVモデルに対応した実績があるかを、事前に確認しておくことを強くおすすめします。対応できない店舗に依頼してしまうと、当日になって「うちでは対応できません」と断られるケースもあります。

正規ディーラーが無難な理由

輸入車のEV・PHEVは、車種ごとに専用の診断機器やソフトウェアが必要になることが多く、現状では正規ディーラーが最も対応力を持っているケースが多いです。専門ショップの中にも対応可能な店舗はありますが、事前確認は必須です。

元ディーラー営業からのアドバイス

EV・PHEVの車検費用は、エンジン関連の整備が不要な分、ガソリン車より安く済むと思われがちですが、実際には高電圧システム関連の点検・部品代が加わるため、単純に安くなるとは限りません。見積もりを取る際は、どの項目がEV・PHEV特有のものかを確認しながら比較することをおすすめします。

まとめ:EV・PHEVは「対応できる依頼先探し」が最重要

EV・PHEV輸入車の車検は、ガソリン車と点検項目が異なり、特に高電圧バッテリー関連は専門的な対応が必要です。まずは依頼先が自分の車種に対応できるかを確認することが、スムーズな車検の第一歩になります。

次回以降も、輸入車の車検にまつわる実践的な情報を、元ディーラー営業の視点から発信していきます。

タイトルとURLをコピーしました