「気づいたら車検の満了日が近づいていた」「予約しようとしたら、希望の日に枠が埋まっていた」。車検は2〜3年に一度のことなので、いざという時に「いつから予約すればいいのか」が曖昧なまま、直前になって焦ってしまう方は少なくありません。
輸入車の場合、部品の取り寄せや専門的な整備が絡むことが多く、国産車以上に「早めの行動」が効いてきます。この記事では、車検予約の正しいタイミングと、輸入車ならではの注意点を、元輸入車ディーラー営業の立場から解説します。
車検の予約は、いつから可能か
車検満了日の何ヶ月前から予約できるのか
車検は、法律上、満了日より前であればいつでも受けることができます。ただし、受けるタイミングによって、次回の車検の有効期間が変わるという重要なルールがあります。
2025年4月から制度改正が行われ、満了日の2ヶ月前から満了日までの間に車検を受ければ、次回の満了日は「今回の満了日を基準に2年後」のまま維持されます。以前は「1ヶ月前」が基準でしたが、年度末の混雑緩和を目的に、2ヶ月前まで期間が広がりました。
「早すぎる予約」で損をするケースもある
一方で、満了日の2ヶ月より前に車検を受けてしまうと、次回の満了日は「車検を受けた日を基準に2年後」で計算し直されます。つまり、まだ残っていたはずの有効期間を切り捨てる形になり、実質的に損をしてしまいます。
たとえば、満了日が9月10日の車両を、3ヶ月前の6月10日に車検に出した場合、次回の満了日は6月10日を基準にした2年後になります。9月10日までの3ヶ月分は、前回の車検費用に含まれていたにもかかわらず、実質的に使えなかったことになります。
見積もりの相談や車の状態チェックは3ヶ月ほど前から始めても構いませんが、実際に車検を「受ける」のは、満了日の2ヶ月前以降にするのが基本です。
輸入車ならではの、予約を急ぐべき理由
部品の取り寄せに時間がかかることがある
輸入車は、車種やブランドによって部品の在庫状況が異なります。点検の結果、交換が必要な部品が本国からの取り寄せになった場合、納期に数週間かかることも珍しくありません。満了日ギリギリに車検を出すと、部品待ちで車検が間に合わなくなるリスクがあります。
繁忙期は代車・整備枠が埋まりやすい
輸入車の整備ができる工場・ディーラーは、国産車に比べて数が限られています。特に年度末(2〜3月)は繁忙期にあたり、代車の確保や希望の日程での予約が難しくなりがちです。早めに予約を押さえておくことで、こうした混雑の影響を受けにくくなります。
依頼先別・予約のベストタイミング
正規ディーラーに依頼する場合
正規ディーラーは、車両の識別番号から部品在庫を事前に調べやすく、必要な部品を先回りして手配してくれることが多いです。満了日の1.5〜2ヶ月前を目安に、早めに予約と点検の相談をしておくと安心です。
輸入車専門ショップ・整備工場に依頼する場合
専門ショップや整備工場に依頼する場合は、事前の「仮見積もり」を活用するのがおすすめです。実車を見てもらい、交換が必要になりそうな部品を先に洗い出しておけば、当日になって部品待ちが発生するリスクを減らせます。満了日の2ヶ月前を目安に、まずは相談だけでも済ませておくと良いでしょう。
元ディーラー営業が教える、直前になって慌てないためのコツ
車検証で満了日を確認する習慣
車検証には、有効期間の満了日が明記されています。年に一度、自分の車の満了日を確認する習慣をつけておくだけで、直前になって慌てることがなくなります。自賠責保険証でも同じ満了日が確認できます。
見積もりだけ先に取っておくという選択肢
車検を「受ける」タイミングは満了日の2ヶ月前以降がベストですが、見積もりの相談やおおよその費用感を知っておくことは、それより前に済ませておいても問題ありません。特に輸入車は、部品交換の有無で費用が大きく変わるため、早めに相談しておくことで、資金の準備にも余裕が持てます。
まとめ:輸入車の車検は「早め」が結局お得
車検を受けるベストなタイミングは、満了日の2ヶ月前から満了日までの間です。それより早すぎると次回の満了日が前倒しになって損をし、遅すぎると輸入車特有の部品待ちや予約枠の混雑に巻き込まれるリスクがあります。「相談は3ヶ月前から、受けるのは2ヶ月前から」という感覚を持っておくと、輸入車の車検で慌てることが少なくなるはずです。
次回は、エリアを変えて、札幌市中央区で輸入車の車検を依頼する際のポイントを比較していきます。

